自分を磨く!今日のちょっといいお話(その295)「成功のヒント」

こんにちは、くらです。

アドリブは咄嗟の対応。

その力を養うには、ひらめきが必要です。

常に、見て、聞いて、触れて、読んで、話して、といった、アンテナを広げて、アイデアをつかみ、そして、実行できるようにする。

過去の成功者たちも、このひらめきが優れていた人がたくさんいたと感じます。

ダンロップ・タイヤという世界的企業を創始したジョン・ボイド・ダンロップもその一人。

アメリカの田舎に住んでいたダンロップは、子供が学校へ行く自転車を見て気が付いた。

当時の自転車の車輪はただの鉄の輪で、乗り心地が悪く、ガタガタと音がした。

あるとき、自転車に乗ろうとする子供を呼び止め、父親はゴムホースを持ってきて、自転車の車輪の回りに巻き付けて、針金で外れないようにした。

子供は喜んで、その自転車に乗っていった。

この父親がジョン・ボイド・ダンロップだった。

「ちょっとしたアイディアをよく見つめ、よく考えてみる。そこに大きな成功が待ち構えているのである。

ダンロップといえば、戦前、私の家で使っていたリヤカーのタイヤはダンロップ製であった。

日本のタイヤ会社のものもあったが、ダンロップ・タイヤは比べ物にならないほど優れていた。

それを知っていた母は、戦争が始まったとき、『あのタイヤをつくる国と戦争してもいいのかね』と何気なくいっていた。

それぐらい抜群のタイヤをつくっていたのである。

しかし、そのタイヤが生まれるきっかけは、自分の息子の自転車の乗り心地をどうにか快適にしたい、という親心から生まれたのである。

ダンロップはそのころ、タイヤ製造とはまったく無縁の獣医をしていたのだから、成功のヒントはどこに転がっているかわからない。

ちょっとした小さな思い付きでも、よく見て、じっくり考えると、そこに大きな成功の種が隠されているかもしれないのである。」

(『人生を創る言葉』渡部昇一(到知出版社)より引用)

同じものを同じように見ていても、ひらめく人とそうでない人がいる。

ダンロップの場合は、子供を見ていて、何とかしてやりたいと思ったのでしょう。

成功のひらめきの一番奥には、誰かのために、という思いがあるような気がします。

たった一人のためにしてあげたことが、世界的な事業になった。これは法則なのかも知れません。

今回もお読みいただきありがとうございました。