自分を磨く!今日のちょっといいお話(その296)「肥満とドーパミン」

こんにちは、くらです。

最近体重が高い方の定常状態になっております。

寒くなってくると、熱量を増やすために脂肪を貯めるのだろうと、自分に納得のいく言い訳をしております(笑)。

肥満はドーパミンと関係している、という研究があります。

ドーパミンは中枢神経の神経伝達物質で、やる気、幸福感、など、快感をもたらす物質とされています。

この物質が、標的の脳組織、側坐核、偏桃体、などに放出されると、そのときの経験が快いと感じられます。

この快い体験に先立つ(あるいは伴う)感覚や行動が手掛かりとして記憶され、ポジティブな感情に関連付けられるとされています。

ということは、食べるという行為はやはり、快感に結びつけられると考えられますが、反対に食べることが快感でないなら、きっと肥満はないのかも知れません。

「食べ物も薬物も、脳の快感回路の同じ領域を活性化させる。

食べ物と薬物に、行動上影響し合う部分があることはよく知られているが、これも脳の回路の共用に起因する可能性が高い。

たとえばラットを飢えた状態にすると、コカインやアンフェタミンなどの依存性薬物や、内側全脳束への直接的電気刺激を求める傾向が強まる(快感を得るためにレバーを押す頻度が高くなり、時間も長くなる)。

(中略)

実際、側坐核のドーパミンレベルを測定すると、肥満しやすいラットではベースラインのドーパミンレベルもVTA(腹側被蓋野:脳の組織)の電気刺激によるドーパミンレベルの上昇も、どちらも有意に低いことがわかった。

(中略)

これらの結果は、肥満しやすいラットは、肥満しにくいラットが少量の餌で得るのと同じ快感レベルを得るために、多くの餌を食べる必要があるという仮説を支持する。」

(『快感回路』デイヴィッド・J・リンデン(河出書房新社)より引用)


快感を感じるまで食べる、とラットの実験がそういっている。

人とラットは違うだろう、という意見もあるでしょう。

ただ、ドーパミンレベルという物質レベルの話になると、きっと人でも同じことが言えるのだろうと感じます。

ドーパミンを十分得られないと、人は依存症になる可能性がある。

食べ物だけではなく、自分が何に依存しているのか、自分で気が付く必要があると感じます。

気をつけねば。

今回もお読みいただきありがとうございました。