こんにちは、くらです。
ギターを弾いていると、他の人と一緒に弾きたくなる。
グループやバンドを組む。
これがまた楽しいのです。
一人でソロの曲を弾いているのもとてもいい。
これがそう簡単ではない。
一所懸命楽譜を読んだり、実際にCD聞いたりして音を探すのです。
でも、何人かで同じリズム、同じキーで曲を演奏するのは、本当に気持ちがいい。
ただ、楽器を他の人と合わせるように弾くには、咄嗟の判断が必要になる。
私はこれを「アドリブ力」と勝手に呼んでいますが、その力がついてくると、益々ギターが楽しくなる。
でも、これもある程度経験しないとうまくいかない。
このうまくいくまでの練習が、大変、だけど、楽しい。
ギターでアドリブを練習するには、好きな曲に合わせて適当にリードを弾いてみること。
学校では恐らく違う教え方をしていると思うが、私はこれしかしらない。
たとえば、Aのブルースで考える。
(2)でもお話したように、使う音は、ちょっとブルージーなAマイナーペンタトニックスケール。
これは、A、C、D、E、Gの5つの音のこと。
もう一つ使えるスケールで、メジャーペンタトニックがある。
Aのメジャーペンタトニックは、A、B、C♯、E、F♯、の5つ。
これを組み合わせて自由に弾く。
めちゃ楽しいのです。
ただ、この10個の音(正確にはAとEがダブっているから8個)を並べるだけではアドリブにならない。
では、どう弾けばカッコいいのか。
それは、実際にカッコよく弾いている人の演奏を聴いてみるしかない。
ああ、こう弾くのか、というのが、聴けば分かる。
最初は何がカッコいいのか分からない。
私がアドリブを弾こうと思った時、誰を聞いたらいいのか友人に聞いてみた。
エリック・クラプトンを聞けばいい、と言われた。
そのとき初めてエリック・クラプトンの名前を知ったのだった。
クラプトンのアドリブというと、クリームというバンドの演奏、ということになる。
早速、クリームのLPを友人に借りて聞いてみた。
すごい!とは思えなかった。
というよりも、何をやっているのか分からない。
「グッバイ・クリーム」というLPだった。
クラプトンはギターを永遠に弾きまくっている、と思えた。
これの何がかっこいいのか、全然分からなかった。
でも、こんなに長くずっと弾くのはすごい、というのは分かった。
なので、それから毎日、訳が分からないLPを聴き続けた。
続けるというのはすごいもので、そのうちに、クラプトンの演奏が頭に残るようになった。
そして、さらに後になって、彼の使っている音は、ほとんどがペンタトニック・スケールだと分かった。
これをあれだけ早く弾く、天才か!と分かったのであった。
音を知ったら、それを早く弾けるのがかっこいいのだと思った。
とにかくペンタトニックを弾けるのを目標にした。
その後、ペンタトニックだけでは太刀打ちできない曲に一杯出会った。
コード進行が少々複雑(といっても、ところどころに毛色の違うコードが使われているような曲だったが)な曲では、ペンタトニックでは弾けないのだ。
そんな難しいことをかっこよく弾いているギタリストがいた。
ラリー・カールトンというギタリストだった。
彼のように弾きたい、と、これまた訳の分からないジャズや音楽の理論書を買い漁った。
分かったのは、コード進行に合わせて、迅速に音を選んで弾いている、ということ。
プロは、頭で考えて弾いてはいない。
自然にその音を弾いているのである。
そんなすごいことができたらな、と思いながら、未だにジャズを勉強しているのである。
でも、難しいから楽しい!