ギターでカウンセリング(4)ーイエスタデイ(2)

こんにちは、くらです。

前回、
問題、とは、
その当事者がどう捉えるかによって、
問題かそうでないかが決まってくる、
という話をしました。

イエスタデイの次の歌詞にはこうあります。

Suddenly
I’m not half the man I used be
There’s a shadow hanging over me
Oh, yesterday came suddenly
突然
僕はいままでの自分ではなくなってしまった
暗い影が、僕に重くのしかかる
ああ、きのうという日は突然やってきた
(訳:「ビートルズが伝えたかったこと」(秀和システム))

人の思いは、
深くても浅くても、
その時のその人の人生そのものです。

その思いは、
他の人には知られなくても、
自分が生きているという証(あかし)になります。

人生の中の問題は、
その時々の心の在りようによって、
その人が解決する意志があろうがなかろうが、
人生そのものとして、
まずそのまま受け止めることが必要なのかもしれません。

そしてそれが、
簡単に受け止められなくても、
心の棚の中において置く、
ということが必要なこともあるかもしれません。

そしていつか、
本棚の中のあまり読まない本や、
CDの中のあまり聞かないCDのように、
ときどき表紙を見て思い出すような、
そんな存在に、
人生の問題はなるのかもしれません。

この曲は、
メロディが先にできて、
歌詞は後からつけたそうです。

この1節だけ見ると一見恋の歌に思えますが、
ポールの母の死を歌った、
とも伝えられています。
(「ビートルズが伝えたかったこと」より)

Suddenly I’m not half the man I used to be
There’s a shadow hanging over me
Oh, yesterday came suddenly.

突然 僕は昔と全然違う男みたいに
影に覆われているんだ
Oh, 突然やって来たのさ
(訳「洋楽カフェ」より)

思いもしなかった物事は突然やってきて、
自分は、
昨日までの自分とは全く違う自分になってしまったように思える。

影に覆われている、
という感覚は、
その強さ弱さを別にして、
時と場合によっては、
誰にでも起こりうることかもしれません。

影をどうとらえるか。

MBTIという性格検査があります。

これは心理学者カール・グスタフ・ユングの提唱した、
タイプ論をベースにし、
米国のキャサリン・ブリッグスとイザベル・マイヤーズの母娘によって開発された、
「性格検査」というより、
自分の心の意識化を促進するための枠組み、
もしくはメソッドといえるものです。

私自身は、
このMBTIのいうところによる2つの知覚機能、
感覚機能と直感機能のうちの、
直感機能を普段から指向しているようです。
(と検査結果で出ております。)

影、
という言葉を、
私のような直感機能を指向する人間がどうとらえるかというと、
日差し、電信柱、夏、影ふみ、人生、等、
このような言葉が浮かんできます。

私のタイプとは違う、
感覚機能を指向する方は、
上記で記載した言葉はまず出てこないようです。

直感機能を指向する人は、
可能性に目を向ける、
想像をめぐらせ独特な表現方法を用いる、
データの背景のパターンや意味に着目する、
などの特徴があるようです。

感覚機能を指向する人は、
現実や事実に目を向ける、
事実や具体的なことに焦点があう、
実際に起きていることに着目する、
などの特徴を示すようです。

ですので、
影という言葉から、
感覚機能を指向する人には、
電信柱とか夏など、
事実に反した言葉は出てこないようです。

皆さんは、
影という言葉からどんなことを連想しますか?