ちょっといい自分を創るコツ(20)「相手に与える印象」

こんにちは、くらです。

新入社員研修でのことです。

今年の新入社員(営業職)の中に、
ほとんど笑顔がない女性がいました。

話をするときも、
目を逸らさず、
きっ、
と相手をにらむような印象を与えます。

他の新入社員と比べて、
どうしても態度が硬い。

周りの先輩たちからも、
あの子は営業は向いてないんじゃ、
という声が入ってきます。

あるとき、
新入社員を対象に、
「傾聴とは」という話をしました。

すると、
例の笑顔がほとんどない新人女性が、
食い入るように、
私の話を聞いているのです。

ラ・ポールの話から、
実際の傾聴の実践まで、
1日の講義が終了したとき、
その彼女が私に言いました。

彼女の話は大体以下のようでした。

自分は人と話すとき、
知り合いから以前、
お前は態度が砕けすぎだ、
と言われたことがあり、
それがとてもショックだった。

なので、
人と話すときは、
なるべく笑わないで、
真剣に話を聞くようにしている。

でも、
今日の話で、
人と心を通い合わすには、
笑顔がとても大事だ、
ということが分かり、
なんだかとってもほっとしてます。

それ以降、
彼女は普段からよく笑うようになり、
人に与える印象も、
それ以前とは全く異なり、
とても明るくなりました。

今現在、
営業として顧客に接していますが、
彼女の上司から話を聞いたところ、
顧客からの受け入れもよく、
とても元気に仕事をしているそうです。

自分が他人に与える印象は、
自分ではなかなか分からないものです。

相手の反応を見ても、
それはその相手の人自身の性格あるいは、
その人の反応のスタイルかも知れませんし、
もしかしたら、
あなたへの受け入れや警戒心から出たものかもしれません。

ただ、
自分自身の印象はなかなか分からないかもしれませんが、
自分で分かることもあります。

相手が自分のことをどう思っているか、
ではなく、
自分が相手をどう思っているか、
です。

自分の投げかけたものは自分に返ってくる、
とよく言われますが、
相手をよく思っていない気持ちを投げかけると、
相手からも自分に、
そのままのネガティブな気持ちが返って来る、
ということを、
私は自分が営業をしているときに、
いやというほど経験しております。

もちろん、
状況によって様々な違いはあると思いますが、
相手の態度によって、
自分の気持ちや印象を振り返ってみる、
ということを意識してみることも、
ときには大切だと思います。