自分を磨く!今日のちょっといいお話(その297)「色彩の狂演」

こんにちは、くらです。

中学3年の夏、渋谷の100円映画館で、ビートルズの3本立て映画を観ました。

「ビートルズがやって来る ヤア!ヤア!ヤア!」「ヘルプ」「イエローサブマリン」の3本です。

当時、一度入れば何度でも観てもよい、というルールでした。

ですので、朝入って、夕方までずっと映画館の中にいて、何度も繰り返し観たのでした。

そして、その時観たアニメーション「イエローサブマリン」の色彩に衝撃を受けたのでした。

その頃テレビや映画で見たアニメとは全く違う絵と色彩で、初めて観たときは感動で体が動かなくなった感じでした。

特に、ジョン・レノンの「Lucy In The Sky With Diamonds」という曲の場面は、今見ても震えが来ます。

この曲については色々エピソードがあります。

「1967年のある日の午後、ジュリアン・レノンがクラス・メイトの女の子、ルーシー・オドンネルを描いたという画を持って保育園から戻ってきた。

ジョンに何の画か聞かれたジュリアンは『ダイアモンドを持ってお空に浮かんでいるルーシーの画だ』と答えた。

『これはいい!』と思ったジョンはすぐに曲を書き始めた。

イメージは『不思議の国のアリス』だった。

モデルになったルーシー・オドンネルは13歳になるまで、自分がビートルズの曲によって不滅の存在になったことを知らなかった。」

(『真実のビートルズ・サウンド[完全版]』川瀬泰雄(株式会社リットーミュージック)より引用)


ちょうどビートルズにはまっていた頃でしたので、より感激が大きかったのだと思います。

今「イエローサブマリン」のDVDを観ても、最初観たときと同じような感激を感じます。

デジタルなんて言葉も何もなかったあの時代に、どうやってあんな映画をつくれたのか、と、技術に全く知識がないことも重なって思ってしまいます。

先日六本木のソニー・ミュージアムにジョンとヨーコの「DOUBLE FANTASY」を観てきました。

二人のアーティストの生き様を見て、改めて本当にすごい人たちだと感じました。

芸術的な才能ももちろんすごいのですが、二人が経験した、弱さ、怒り、諦め、など、人間の本音を包み隠さず生きてきたんだな、と思いました。

ビートルズの映画「Get Back」、早く見たい!

今回もお読みいただきありがとうございました。