こんにちは、くらです。
前回、
人を聴くことで、
自分の心を聴けるようになった、
というお話をしました。
自分の心を聴く、
これはどういうことなのか。
例えば、
友人と話をしていて、
旅行の話になったとします。
話は海外旅行の話になり、
自分の大好きな、
イタリアのフィレンツェの話になりました。
友人がフィレンツェの街並みの話をしているときに、
自分の頭の中は、
フィレンツェの美術館の光景でいっぱいになり、
早くその話をしたくてたまりません。
友人の話が途切れるのを待ってましたとばかり、
「ところであの美術館行った?」
と友人に話しかけ、
友人はちょっと唖然とした顔で、
間を空けてから、
「あ、ああ、あの美術館ね。」
と受け答えました。
このとき、
自分は直前の友人の話の内容は、
全然覚えていませんでした。
というようなことは、
誰でも経験があるのではないでしょうか。
私は日常茶飯事です(汗)。
以前は、
そのまま自分の言いたいことを、
言い続ける傾向がありましたが、
最近は、
「あ、しまった!
また聴いてないや。」
と気づくことが多くなりました。
聴くことを意識するようになってから、
聴いていない自分に気づくようになったのです。
相手を聴いていない自分には、
一体何が起こっているのでしょうか。
相手の話やその他の反応で、
自分の頭の中には、
思いや言葉があふれかえります。
それを外に出したくてしかたなくなるのです。
でもそのとき、
自分が相手の話を聴いていないことに気づくと、
自分の思いにも気づくようになります。
「あ、また自分はこんなこと考えてる」
「いつもこんなことにとらわれてる」
というように、
自分の思考の傾向に気づくようになります。
自分の思考の傾向に気づくようになれば、
「そうか、
自分はそんなことを思ってるんだ」
と、否定することなく、
少しずつ、
自分を受け止められるようになります。
自分に関心を持つ(4)
・・・・・「思考の傾向に気づく」