ちょっと内気な営業マンの傾聴力-「自分に関心を持つ(4)「思考の傾向に気づく」」

こんにちは、くらです。

前回、
人を聴くことで、
自分の心を聴けるようになった、
というお話をしました。

自分の心を聴く、
これはどういうことなのか。

例えば、
友人と話をしていて、
旅行の話になったとします。

話は海外旅行の話になり、
自分の大好きな、
イタリアのフィレンツェの話になりました。

友人がフィレンツェの街並みの話をしているときに、
自分の頭の中は、
フィレンツェの美術館の光景でいっぱいになり、
早くその話をしたくてたまりません。

友人の話が途切れるのを待ってましたとばかり、

「ところであの美術館行った?」

と友人に話しかけ、
友人はちょっと唖然とした顔で、
間を空けてから、

「あ、ああ、あの美術館ね。」

と受け答えました。

このとき、
自分は直前の友人の話の内容は、
全然覚えていませんでした。

というようなことは、
誰でも経験があるのではないでしょうか。

私は日常茶飯事です(汗)。

以前は、
そのまま自分の言いたいことを、
言い続ける傾向がありましたが、
最近は、
「あ、しまった!
 また聴いてないや。」
と気づくことが多くなりました。

聴くことを意識するようになってから、
聴いていない自分に気づくようになったのです。

相手を聴いていない自分には、
一体何が起こっているのでしょうか。

相手の話やその他の反応で、
自分の頭の中には、
思いや言葉があふれかえります。
それを外に出したくてしかたなくなるのです。

でもそのとき、
自分が相手の話を聴いていないことに気づくと、
自分の思いにも気づくようになります。

「あ、また自分はこんなこと考えてる」

「いつもこんなことにとらわれてる」

というように、
自分の思考の傾向に気づくようになります。

自分の思考の傾向に気づくようになれば、

「そうか、
 自分はそんなことを思ってるんだ」

と、否定することなく、
少しずつ、
自分を受け止められるようになります。

自分に関心を持つ(4)
・・・・・「思考の傾向に気づく」