実践ギター&カウンセリング(5)「音が出ないとき」

こんにちは、くらです。

以前、初心者の方にギターを教えていたとき、Cのコードを押さえても音がでない、ということがあった。

Zoomだったので、指を見やすく映してください、と言った。

すると、左手が、寝ていた。

つまり、コードを押さえても、ほかの弦に指が触っているので、音が出ない、ということが分かった。

これは、実は、私も今でもやっていることで、つい、指が寝ていることがある。

指は、ほかの弦に触らないように、きっちりと立てなければならない。

最初は、2弦の1フレット(C=ド)を人差し指で押さえて、1弦と2弦を同時に鳴らしても、音が鳴るかどうか試すといい。

例えばこんな感じ。

1弦に指が触っているとこうなる。

きちんと音が出るようになれば、人差し指はちゃんと立っている、ということだ。

これができたら、他の指を追加してやってみる。

Cコードだから、人差し指を2弦1フレット、中指を4弦2フレット(E=ミ)に置いて、1,2,3,4弦をジャランと鳴らしてみる。

全部の弦がきちんと音が出ているならOKだ。

これも他の弦に指が触れていると、音が出ないで汚くなる。

基本的な型ができていないと先には進めない。

これはどんな世界でも同じです。

基本をおろそかにしている人には進歩はない。

歌舞伎の中村勘三郎さんが言っています。

「きちんと型ができている人がそれを破るから型破りであって、型が無いのは形無しだ。」

人間国宝であろうが、素人であろうが、一つのことを始めたら、押さえることは同じである。

先へ進もうというなら、基本はきっちりやる。

それさへ押さえれば、きっと世界はどんどん広がっていく。

きっとギターは段々あなたの思い通りに音を鳴らしてくれるようになります。

それを信じて進みましょう。