こんにちは、くらです。
今回は、ビートルズのイエスタデイです。
教科書にも載るくらい有名な曲ですが、
私がビートルズを聴き始めた中学生時代(もう50年も前(汗))、
今ほど有名ではなかったような気がします。
当時、
ラジオ番組(おそらくニッポン放送だと思いますが)で、
スター6強対決電話リクエスト大会(通称電リク)という、
とてもエキサイティングなイベントがありました。
その6強とは、
ビートルズ、ローリングストーンズ、サイモン&ガーファンクル、モンキーズ、クリフ・リチャード(懐かしい!)、
そして、あと一つ、がどうしても思い出せません。すみません(汗)。
そのリクエスト大会で、
いつもビートルズのリクエスト数が一番多かった曲は、
「アンド・アイ・ラブ・ハー」でした。
イエスタデイもそれなりの票は獲得していたと思いますが、
今ほどの人気はなかったような気がします。
これほど有名になったのは何故か。
私の勝手な推察ですが、
ポール自身が、
この曲が一番好きだ、と、
どこかで話したからだと思っています。
もちろん、
曲とメロディー自体の素晴らしさ、
オーケストラを使ったアレンジ、
そして、
ポール自身が弾いているギターの音色、
すべてが秀逸な作品であり、
当時のロックグループが創出する作品とは思えないくらい、
時代の先端を行っていた、
ということもあると思います。
ギターの弾き方も、
前回のブラック・バード同様、
普通の弾き方ではなかったのでした。
弾き方、
というよりも、
弾いているコードが普通ではなかったのでした。
オリジナルのイエスタデイを聞きながらギターを弾くと、
キー(key)は明らかにFなのですが、
どう聞いてもサウンドというか、
ギターの響きが違うのでした。
その後分かったのは、
ポールはギターのチューニングを一度下げて、
Gのコードで弾いていたのでした。
今でこそ、
チューニングを下げて録音するミュージシャンは、
結構いると思うのですが、
当時そういう発想をして、
実践していた、
というよりも、
本能で好き勝手やってた、
という天才ぶりに改めて驚くばかりです。
ギターの弾き方に注目して改めてこの曲を聴いてみると、
前回お話したブラック・バードと同様、
親指と人差し指で弾いているようなサウンドです。
そして、
1音下げたGコードも普通のGではなく、
2弦の3フレットを押さえたG、
と何かの本に書いてありました(笑)。
この2弦の3フレット、
つまりDの音を加えるだけで、
あれだけ奥深い響きが生まれるのだなと、
またまた感心、
というよりも感動してしまいます。
この曲の歌詞を見ると、
男女の恋の歌ではあるのですが、
歌詞の文言そのものを抜粋してみると、
違う観点で捕らえることができるのではないでしょうか。
歌詞の最初に、
Yesterday
All my troubles seemed so far away
Now it looks as though they’re here to stay
Oh, I believe in yesterday
とあります。
この歌詞を、
男女の話ではなく、
自分個人だけの話としたら、
ちょっと趣が変わってくる気がします。
昨日までは気にしてなかったことが、
今大きな問題となっている、とか、
解決したと思っていた問題が、
実は解決してなかった、など、
色々な解釈ができると思います。
こんなとき、
あなただったらどう考え、
どういう行動を取るでしょうか。
このようなことは、
日常的に私たちの周りで起こっていると思います。
そのたびに、
私たちは悩み、考え、
行動することあれば、
行動できずにいることもあります。
この問題は、
まず解決する方法を考える前に、
とても大事な前提を、
私たちは受け入れなければいけないと思います。
その前提とは、
実は、問題というものは、
存在していないのだ、
ということなのです。
少々語弊があるかもしれません。
問題の定義は存在します。
よく仕事のスキルで扱う問題解決では、
問題とは、
現状とあるべき姿のギャップである、
と定義されております。
では、
問題は存在しない、
というのはどういうことか。
つまり、
問題とは、
定義されて初めて存在する、
ということなのです。
これは実は私の個人的な考えではなく、
いわゆる問題解決に関する教科書にも載っているのです。
今起こっていることの問題は何か、
課題は何か、
と考えたとき、
その人つまり当事者にとって、
解決がとても簡単な事柄については、
問題とはならない、
ということなのです。
例えば、
今お金がないから貯金をしよう、
という場面を考えたとき、
いまの貯金は1千円だとすると、
千円を1千万円にするのは、
そのギャップが9,999,000円となり、
これは大いなる問題(課題)となるかもしれませんが、
貯金を2,000にしたい、
としたとき、
人にとっては今すぐにでも解決できることかもしれません。
このように、
何の努力もストレスもあまり必要としないで解決できることは、
問題として定義されないのです。
もしかしたら、
1,000円を2,000円にするのに、
とても大きな努力が必要となることもあるかもしれません。
そのときはもちろん、
それは問題として定義されるわけです。
ここで考えたいのは、
問題だと考えている当事者が、
その問題をどう捉えているかによって、
それが問題か、
あるいは問題とはならないか、
決まってくる、
ということなのです。