「ちょっといい歌」カテゴリーアーカイブ

ちょっと内気な営業マンのための、ちょっといい歌 No.2「You’ve got a friend」

くらです。

あなたが孤独で、
一人寂しく過ごしているとき、
悩んで落ち込んでいるとき、
なすすべがなく苦しんでいるとき、
名前を呼べば、
いつでもこころに灯をともしてくれる人がいる。

それが友達。

もしも、
そんな友達がいなくても、
よく目をこらしてみれば、
周りにはきっと、
あなたを大事に思っている人がいるはず。

でも、
すぐに見つからなくても、
いつでも、
そっと寄り添ってくれる、
そんな歌があればいい。

キャロル・キング
You’ve got a friend

私がこの歌を初めて聴いたのは、
確か高校に入った年だったと思います。

新しい高校生活にどきどきと不安がいっぱいの中、
ラジオの深夜放送でこの曲が流れたとき、
ピアノのイントロだけで、
ちょっとどきっとしたのを覚えています。

なんてきれいなイントロだろう、
その後で始まる歌とそのちょっとハスキーな声に、
勉強の手を止めて(?)、
思わず聞きほれてしまいました。

キャロル・キングの名前は、
大ヒットした「It’s too late」で知ってはいましたが、
同じアルバムにこんないい曲も入ってるんだと、
そのとき初めて知りました。

多感な高校時代、
この曲を知った頃は、
日々友達と、
何も考えずに楽しく過ごしていた反面、
友達関係や大学受験など、
そのときなりの悩みや息苦しさがあったことを、
改めて思い出します。

でも、
だからこそ、
こういう曲が、
忘れられない思い出と結合して、
色々あったけど、
今こうして平凡ながら、
生きてこられたことに、
感謝の念を(いつもではありませんが)持たせてくれる気がします。

心に残る曲は、
今の自分の捉われやこだわりを、
気づかせてくれる、
やわらかく作用する薬のような気がします。

ちょっと内気な営業マンのための、ちょっといい歌 No.1「Here Comes The Sun」

くらです。

あなたが寂しくて、心が少し冷たくなっているとき、あなたの心の中にある太陽を呼んでみませんか。

本当のあなたは、きっといつも心に太陽を輝かせ、周りを明るく照らすのを望んでいる、とても優しい人なのです。

今、もしかしたら、あなたの心は、夜の水平線のように、本当にまた太陽が昇るのだろうか分からないくらい、暗い、寂しい海のようなのかもしれないけれど、少し待っていたら、あなたの太陽は、必ずまた、水平性から顔を出して、またあなたを、そしてあなたの周りを明るく照らしてくれるのです。

そんなあなたに、この曲を捧げます。

ビートルズ、「Here Comes The Sun」。

 

太陽が顔を出す。

ねえ君。とても長くて、寒い、寂しい冬だったけど、もう太陽が顔を出すよ。

微笑みが戻ってくる。何年もご無沙汰だったね。

氷もゆっくり溶けてきて、空もあんなに澄んでいるのも久々だね。

だから、もう大丈夫。

こんなに素敵な君が、ここにいるよ。

ねえ君、こんなにすてきな君の太陽が、ほら、また昇ってきたよ。

(意訳、くら)

 

ビートルズのアビーロードというアルバムに入っているこの曲は、メンバーの一人、ジョージ・ハリスンの作詞・作曲によるもので、歌もジョージ自身が歌っています。このアルバムが発表されたのが1969年、そしてこの約1年後、ビートルズは解散します。

この歌を録音した頃には、ビートルズはすでに4人の心がバラバラで、とてもフラストレーションの高い状態だったと想像できます。

その不安定な精神状態の中で歌われたこの曲は、ジョージの精神状態そのものだったのかもしれません。

今はとても暗くて寂しいけど、きっと心の中の太陽は、もうすぐ顔を出して僕らを明るく照らし、みんなに笑顔が戻ってくるよ、と、自分自身に歌いかけているような気がします。

暗闇の中で、ほんの少しの明かりが見えたら、きっとそれは、自分自身の希望と情熱がまだ消えていない証拠なのだと、この歌から感じます。

人生は、辛く苦しいことはたくさんありますが、誰の心の中にも太陽があって、それを水平線から再び昇るのを見ることができるのは、見ようとする意思のある、我々自身にかかっているのでしょう。