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ちょっと内気なリーダーのためのアドリブ力-「問題解決に必要なこと(その1)「創造的解決力」

こんにちは、くらです。

「アドリブ力」とは、

「今自分が持っている様々な知識、スキル、情報から、
 その場に求められる問題解決、課題解決を、
 その場で自分なりに創造していく力」、

あるいは、

「あることに打ち込むことで、
 新たに開花される、
 自分でも気づかなかった、
 自分の道を切り開いていく力」

のことです。

そして、
アドリブ力を発揮するための一つの方法が、
問題解決を保留する、
ということです。

ちょっと待って!
アドリブ力は、
問題解決を創造する、
といっているのに、
矛盾してない?

と思われるかもしれませんが、
矛盾してます(笑)。

私はバンドでギターを弾いております。

バンドといっても、
ドラム、ベース、ギター、
の3人バンドで、
インストゥルメンタル専門、
歌なし素人バンドです。

バンドでは、
ほとんどの曲で、
私のアドリブ演奏が入ります。

そこでいつも思うことがあります。

アドリブがうまくいったときは、
たいていの場合、
自分の演奏に「間」があった、
ということに気づきました。

ずっと弾きっぱなしではなく、
演奏の中に「間」を入れることで、
アドリブがより生き生きしてくるのです。

これが保留ということなのだと、
私は思っているのです。

この「間」はどうやって起こってくるのか。

よく分かりません(笑)。

でも、
アドリブを録音してあとで聞いてみると、
自画自賛の演奏には、
「間」につながるなにかがあると思えるのです。

それは、
いってみれば、
何も考えていない、
「無心」ということではないか、
と思っています。

ギターを演奏しながら、
次はこのコードだからこの音、
などと頭で考えながら弾くときは、
大概ろくな演奏になりません。

状況に溶け込んで、
なにも考えずに、
自然にイメージが演奏に現れると、
自画自賛の演奏(笑)につながるのではないか、
と感じます。

こんな風に書くと、
まるで悟ったような、
プロフェッショナルの演奏家のようですが、
私のような素人のギター弾きでも、
そんなことが起こるような気がします。

これは仕事でも同じではないでしょうか。

先日会社で、
マネジャーのあるべき姿とは、
という題目でWorkshopを開催しました。

営業本部長、
マーケティング本部長、
現場の営業部長、
人材開発本部長、
などの会社のトップを集めたWorkshopでした。

他の面々から色々な話が出て、
それをしっかり受け止めながら聞いていたとき、
私の口から、
「Openであればsynergyが生まれる」という言葉が出てきました。

自分でも予期せぬことだったので、
どうしてこんな言葉が出たのか、
出所はどこだったのか、
後で考えてみたところ、
だいぶ前に受講した、
「7つの習慣」の第6の習慣、
相乗作用を生む、
からの言葉でした。

色々な意見や考えに触発されて、
自分の潜在意識に隠れていた言葉が、
刺激により引っ張り出されたのかもしれません。

私の言葉が引き金になったかどうかは分かりませんが、
この後、
参加している面々から、
立場、役割を超えた、
本音の言葉が出始めたことに、
私は少し驚いたとともに、
なんだかとても嬉しくなったのでした。

ダイアローグ(対話)形式の、
このようなworkshopでは、
お互いに普段の役割を越えた、
本音の部分を出し合うことで、
今までと違う、
新しいものが創造される可能性が高いと、
今までの経験から思っています。

お互いのアドリブ力の発揮される、
大きな創造の場というのは、
このようなことで達成されると感じています。

そして、このとき思ったことがあります。

問題解決の場では、
まず現状を確認し、
あるべき姿を明確にし、
現状とあるべき姿のギャップ、
つまり、
現状の問題・課題を明らかにすることで、
それを解決する打ち手、対策を打っていく、
というのが定石です。

でも、
現実の実生活では、
とっさの判断が求められることも、
色々な場面で起こるのではないでしょうか。

そのときには、
現状がこうで、打ち手はああで、
と思考するような余裕はないでしょう。

アドリブ力は、
普段から、
自分の思考の中で、
現状、あるべき姿、打ち手、
といったプロセスを、
何度も自分なりになぞって、
あるとき、
思いもよらない打ち手が、
自然に起こってくるという、
ある意味芸術的な、
創造的解決力なのです。