「ちょっといい聴き方」カテゴリーアーカイブ

自信をもつためのすごいアドリブ力の本!014「聴くアドリブ力」

こんにちは、くらです。

自信を持てない人でも、人の話を聞くことはできると思います。

そして、その聞く力を鍛えれば、相手の悩みや問題を解く筋道に気づき、相手に勇気を与え、同時に自分にも勇気を与えられる可能性があります。

オンラインの靴小売会社ザッポスの例があります。

「ある女性が、『交通事故で亡くなった夫のために注文したブーツを、返品したい』と問い合わせた。ザッポスの担当者は返品を受け入れ、さらに彼女に花を贈った。
結婚式でスピーチを任された花婿介添人のところに、宅配業者のミスでザッポスの靴がまだ届いていなかった。その話を聞いたザッポスの担当者は、至急その男性に元払いで靴を送った。
ザッポスの本社からそう遠くない場所にあるラスベガスに滞在している顧客から、ある靴がほしいという連絡があった。あいにく本社には在庫がなかったため、ザッポスの担当者は、近くのショッピングモールにあるライバルの小売店に在庫品があることをつきとめ、コールセンターを離れてその靴を買いに行き、ラスベガスにいる顧客に直接品物を手渡した。
(中略)
いずれのケースでも、ザッポスの担当者は、顧客が置かれている特殊な状況を把握するために、マニュアル的な対応から離れて、真摯に相手の話に耳を傾けた。たしかに、ザッポスの顧客対応は徹底しているし、見事なものだ。だが、この素晴らしいカスタマーサービスの根底にあるのは、ごく単純な『聴く』という行為だ。
マイルス・デイヴィスは、ジャズの即興演奏へのアプローチを、『聴くための自由と空間を創り出すこと』だと述べている。この言葉には含蓄がある。”演奏”するためではなく、”聴く”ために自由や空間を創り出す。ほかの楽器の音や、自らの演奏の音に耳を澄ませ、それに反応していく。私たちも同じように積極的に耳を澄ませば、その自由と空間を得ることができる。」
(『ひらめきを生み出すカオスの法則』ティム・ハーフォード(TAC出版)より引用)

Stand fm始めました。良かったら聞いてみて下さい。
https://stand.fm/channels/60389bcf85b142d0d81f850d?fbclid=IwAR20GWxhsnoewjTO5VbzQiesdjbMCO4PMRTPxLOGSL9gmE4iYuPw1OfOZpA

ギター弾いてみたい方、こちらもよろしく。
http://guitaronji3.seesaa.net

こちらもよろしかったら。
https://note.com/adlibkura

ちょっと内気な営業マンの傾聴力ー「ちょっといい聴き方(その2)「自分を聴く」」

こんにちは、くらです。

ちょっといい聴き方(その2)です。

前回
「ちょっといい聴き方」とは、

自分が感じていること、
思っていることを、
そのまま受け止める、

ということを言いました。

これがどうして、
「聴き方」に関係するのか、
と思う方もいらっしゃると思います。

クライエント中心療法と広めた、
カール・ロジャーズという方が、
カウンセリングで最も大切なことは、
「自己一致」である、
と仰ってます。

つまり、
聴く側も、
自分自身の感情や、
考えや思いなどに、
正直になれ、
自分の真実に向き合えるようになれ、
ということだと考えます。

こいつの話は聴きたくないなあ、
と思いながら、
でも表面は、
微笑みながら相手の話に頷いている、
というのは、
自分の感情や思いに反しているでしょう。

話をする側も、
こちらの不一致の思いや感情に、
なんとなく気づくものです。

何故かというと、
人と人のやり取りは、
言葉だけではなく、
声の高さ、大きさ、
話す調子や、
顔の表情、
目の動き、
体全体の動作、など、
見える部分、
聞こえる部分、
そして、感じる部分などの、
全体を含んだ、
総合のコミュニケーションなのです。

「カウンセリングとは、
 言語的および非言語的コミュニケーションを通して、
 行動の変容を試みる人間関係」
      (「カウンセリングの原理」國分康孝)

「ちょっといい聴き方」は、
相手を聴く前に、
まず自分を聴く、
ということから始まります。

相手のことを理解し、
相手に理解されるには、
自分が自分を理解し、
受け止めなければ、
相手も自分を受け止めてはくれません。

自分が今、
何を見て、
何を聴いて、
何を感じているか、
ときどきでいいので、
自分自身と対話をする時間を、
是非作ってみてください。

ちょっといい聴き方(その2)
・・・・・「自分を聴く」

ちょっと内気な営業マンの傾聴力ー「ちょっといい聴き方(その1)「そのまま受け止める」」

こんにちは、くらです。

人と話をするとき、
お互い打ち解けて話が自然に盛り上がるときと、
なんとなく気まずくて居心地が悪く、
沈黙が多くなってしまうときなど、
相手によってこちらの話し方や聞き方が全然違ってくることを経験したことのある人は多いのではないでしょうか。

人と人の円滑なコミュニケーションは、
お互いを理解すること、
つまり相互理解があって成り立ちます。

友人同士では、
お互い苦労もなく自然に会話が進みますが、
上下関係のある組織や、
仕事で顧客を相手にするときは、
会話がうまく進まないで苦労することもあります。

この違い、
つまり円滑なコミュニケーションが成り立つかどうかは、
色々な状況が考えられると思いますが、
相手と自分の間でお互いを理解しているか、
理解する気があるか、
つまり、
お互いが相手を受け入れる気があるかどうかにかかっています。

そして、
相手を受け入れるかどうかは、
これも色々な環境や状況によって変わってくるとは思いますが、
聴き方が大きなポイントになってきます。

この聴き方も、
相手によって、
ティーチング、カウンセリング、コーチングなど、
様々な方法を臨機応変に使い分けられれば、
より円滑なコミュニケーションが成り立つと考えられるのです。

ただ、
手段は色々あっても、
その前に、
手段が使えるための重要な前提があります。

それが、自己受容、
つまり、自分を理解して、
それを自分自身が受け入れられているか、
ということです。

自分のことは自分が一番よく知っている、
という方がいらっしゃいますが、
実は、
自分のことを理解するのはとても難しいことで、
それが原因で、
人生を生きづらくしている方も多いのです。

このことを踏まえて、
聴き方について一緒に考えていきたいと思います。

自己受容とはなんでしょうか。

私たちは、
自分自身のことが大好きという人も、
自分のことが嫌い、
という人もいると思いますが、
大体は好きなところも嫌いなところも両方持ち合わせていることが多いのではないでしょうか。

あるいは、
自分はこれこれこういう性格だ、
と自分のことを理解している人も、
自分のことはよく分からない、
という人もいるでしょう。

これらの自分に対する自分の思いや考えを、
全てそのまま受け入れるのが自己受容です。

つまり、いい悪いの判断なしで、
そのまま受け入れるのです。

「あいつ嫌い!」と思ったら、
「ああ、私はあの人を嫌ってるんだ」と受け入れる。

そのとき、
なぜ嫌いなんだろう、
ということは考えないことです。

たぶん、考えてもわからないから(笑)。

「会社行きたくない!」と思ったら、
「ああ、私は会社に行きたくないんだ」と受け入れる。

といっても、
それを正当化する、
ということではないのです。

会社へ行きたくない、
だから行かなくていい、
ということには、
社会人としてはなかなかいかない。

まあ、行きたくないけどしょうがないか、
今の仕事もそのうち何かの役に立つだろう、
くらい軽く考えて、
日々前へ進むのが、
ちょっといい自分を作るコツなのです。

そう簡単に割り切れるか!と思っている方や、
日々の生活で不安材料がなかなか解決しないで自信が持てない方のために、
まずお勧めしたいのが、
自己受容を基本とする、
「ちょっといい聴き方」です。

医師、臨床心理士、カウンセラーの聴き方は、
かなりレベルが高く敷居も高い、
と考えている方には特にお勧めです。

つまり、
「ちょっといい聴き方」とは、
自分が感じていること、
思っていることを、
そのまま受け止める、
ということです。

これが普通にできるようになれば、
きっとあなたは、
人生も生活も、
とても楽に、
楽しくなってくると思います。

ちょっといい聴き方(その1)
・・・・・「そのまま受け止める」