「弱さを否定しない」カテゴリーアーカイブ

ちょっと内気な営業マンのための自捨力-弱さを否定しない4「黙ってうなずいているだけ」

こんにちは、くらです。

内気な人は、
どうしても話すより、
聞くほうが多くなると思います。

黙ってうなずいて、
人の話を聴けているうちはいいのですが、
相手の話が一旦区切れて、
間が空いたとき、
なんとも気まずい空気が流れることが、
結構あるのではないでしょうか。

相手が再度話し始めるまで、
もう少し黙って待っていたほうがいいだろうか、
それとも、
こちらから何か話しかけたほうがいいだろうか、
などと、
色々もんもんとして、
沈黙の時間が長くなるにしたがって、
あせりと緊張が増してきます。

そんなときの克服法があります。

1.相手の話の中で興味が湧いたこと(キーワード)を繰り返す。

例えば、話の中で、
「ちょっと疲れててさ・・・」
みたいな言葉が出てたら、
それを覚えておき、
間が空いたときに、
「先ほど、疲れているとおっしゃってましたが、
 やはり今お仕事がお忙しいのでしょうね。」
などと、相手の言葉を中心に繰り返します。

これをすると、
この人は人の話をよく聞いているな、
という印象を与えて、
また話初めてくれることが多いと感じます。

2.話をまとめる

間が空いたときに、
「今まで伺ったことをまとめますと、
 ・・・ということでよろしいのでしょうか。」
と、それまでの話を、
こちらはこういうふうに理解しているのですが、
それでよろしいですか、と、
相手に確認します。

こちらの理解に間違いがなければ、
相手からの了承をもらえますが、
もし理解が違っていても、
「いや、そういうことではなくて、
こういうことなんだ。」
と、改めて説明してもらえます。

これも、
こちらがしっかりと話を聞いていることを、
相手に理解してもらえます。

ちょっと内気な営業マンのための自捨力-弱さを否定しない3「自分を責める」

こんにちは、くらです。

「自分を責める」ことを武器にする、
などというと、
ちょっとMっぽい危なさを感じます(笑)。

私は営業をしていたとき、
顧客に話かけるだけでも、
忙しいのに申し訳ないな、
と思ってしまいまいました。

でも、
どうしても伝えなければならないことがあるときは、
決死の覚悟で忙しそうな顧客に近づき、
「お忙しいところまことにすみません。」
といって、
無理やりでも話をしなければなりませんでした。

その後で、
ああやっぱり嫌な顔されたな、
もう話聞いてくれないかもしれないな、
嫌われたかもしれない、
製品もう使ってくれないかも・・・

とめどなく、
妄想の世界が広がるのでした。

当時は、
この妄想が、
自分の行動を全て制限し、
身体のエネルギーを奪って、
先へ進めなくなる、
そんな感覚が私を支配していました。

そして、
この妄想はその後も消えることなく、
私の行動に、
常につきまとってはいるのですが、
あるときを境に、
この妄想を逆にエネルギーに変え、
成果に結び付けている自分に気づきました。

妄想を、
どうやってエネルギーに変えたか。

それは、
妄想の深堀でした。

どういうことかというと、
例えば、
嫌われたかもしれない、
という妄想が浮かんだら、
本当に?
と自分に問うのでした。

本当かどうか、
確認してみれば、
と、自分が自分に新たな行動を促すのです。

どうせ成績はどべに近いのだから、
失うものはほとんどないでしょう、
と、開き直りの安全確保、
みたいに自分に言い聞かせて、
妄想の検証をするように、
いつの間にかなっていたのでした。

そうすると、
確かにそんなに好かれてはいないかもしれないけれど、
そんなに嫌われてもいないな、
という事実を自分で確認できるようになりました。

内気のあなたは、
自分を責めることも多々あるでしょう。

それを否定することなく、
責める自分とちょっとお話してみてください。

そうか、そんな風に思うんだ、
じゃあちょっと確かめてみようよ、
私も一緒に行くから、
なんて感じで。

自分は、
いつも自分の味方だよ、
という確認ができれば、
これはきっといつか、
自己肯定感、自尊心に繋がっていくと、
つたない私の経験から確信できるのです。

ちょっと内気な営業マンのための自捨力-弱さを否定しない2「自己主張ができない」

こんにちは、くらです。

内気な人にとって、
自分のいいたいことや、
考えていることを、
思ったまま相手に伝えるのは、
かなり難しいことかもしれません。

私にとって、
自己主張はとてもハードルが高いことでした。

言った後、
相手の機嫌を損ねるかもしれない、
相手を怒らすかもしれない、
相手から嫌われるかもしれない、
などという不安な気持ちがいっぱいになり、
なかなか言いたいことを伝えることができません。

そして後で、
どうしてあのとき言わなかったんだろう、
どうして自分は言えないんだろう、
などと一人もんもんと後悔するのです。

でも、
そのうち、
こんな風に考えるようになりました。

これは自分の心の癖のようなもので、
そう簡単には変えられないだろう。

だったら、
とりあえず、
このままで生きていってみようか、
色々不都合があるかもしれないけど、
それはその都度、
その場で考えていけばいいやと、
ちょっと開き直りに近い、
自分にとっては壮大な決心(笑)をしたのでした。

考えてみると、
その場で自己主張が難しいのは、
すぐに自分の考えがまとまらず、
後でじっくり考えると色々な思いが湧いてきて、
こう言えば良かった、
ああ言えば良かった、
というように、
自分の思考パターンが理解できるようになりました。

営業で、
まず大事なことは、
顧客の話を、
相手の気持ちに共感しながら、
傾聴する、
ということです。

そして、
自分の考えがまとまるように、
相手の話をまず傾聴し、
質問し、
相手の気持ちを自分の言葉で確認するようになりました。

そうすると、
相手からの受け入れも良くなり、
自分の言いたいことが、
少しずつ言えるようになってきました。

今自己主張ができなくて悩んでいる人も、
自分の思いや考えをまとめるような時間を、
自分なりに作っていくと、
自然に言えるようになってくるのではないでしょうか。

すぐには変えられないくても、
ちょっとずつ、
自分なりに、
自分のできる方法で、
前へ進んでいけると思います。

ちょっと内気な営業マンのための自捨力-弱さを否定しない1「引っ込み思案」

こんにちは、くらです。

内気という言葉を聞くと、
まず浮かんでくるのが「引っ込み思案」ということ。

引っ込み思案で、
なんで営業?
と思いますよね、普通は。

私は今でも、
人が集まるところが苦手。

特に、
クラス会、
クリスマス会、
忘年会、
打ち上げ会、
などの会という名のつくもの全て、
そのほかパーティなど、
人がいっぱいいて、
知らない人と話すのはもちろん、
知ってる人でも、
普段あまり接触のない人がいたら、
それだけで緊張して、
早くなんとかこの場から逃げ出したい、
といつも思ってました。

今でもその緊張は、
多少は感じます。

でも、
昔ほどひどくはなくなってます。

人がいっぱいいる会や、
立食パーティでも、
それほど緊張はしなくなりました。

話が逸れましたが、
こんな人間がなんで営業?
ということですが。

大学を出るとき、
できそうなことがそれしか浮かばなかった(笑)。

私立の薬科大学を卒業したのですが、
性格上、薬局のきちっとした仕事は無理だろう、
接客もできそうもないし、
となると、あとは製薬会社の営業(MR:Medical Representative)、
しかなかったのです。

考えてみると、
きちっとした仕事で接客もして、
という仕事ができないなら、
MRも無理だと考えるのが普通だと思うのですが(笑)。

実は、今は亡き父が、
自動車の営業をしてまして、
一度営業というものを経験してみたかった、
というのが本音です。

親の仕事に影響を受けていた、
ということです。

そして、
この営業という仕事は、
いやでも人に接していかねばならない。

当然、
知らない人との交流は、
非常にハードルが高かった。

でも、回数をこなして慣れたこと、
これが最初の壁を越えたことだったのかもしれません。

仕事上、
営業をしているときは、
嫌でもそういう場が多かったこともありますし、
プレゼンテーションの機会も多かったので、
場慣れしたのはやはり大きいと思います。

新人のとき、
初めて顧客の前でプレゼンテーションしたときは、
まだ新しかったスーツの上から、
汗がにじみ出たのを覚えてます。

場慣れももちろんあるのですが、
あまり緊張しなくなった理由として、
人に関心を持つようになった、
ということが自分にとっては重要なことだと感じます。

営業を始めて、
最初の1年目は全然実績が上がらず、
ほぼずっと支店ではびりに近い成績でした。

引っ込み思案であることから、
最初顧客に話しかけるのも、
自分にとっては大変でした。

話しかけたら怒られるのでは、
怒られたらもう訪問できないかも、
そうなったら上司にまた怒られる、
最悪くびになるかも・・・。

と、そこまでいつも妄想していたとは限らないかもしれませんが、
自分のそんな気持ちが、
人に話しかけるのを躊躇させていたと思います。

でも、
相手に関心を持つようになって、
人の話を聴くようになってから、
いつの間にか顧客とも信頼関係が構築できるようになり、
いつの間にか実績も、
ビリからその地域でトップになるという経験をしました。

デール・カーネギーの「人を動かす」という本に、
人に好かれる六原則の一つ目として、
誠実な関心を寄せる、
ということが上げられてます。

自分の経験からも、
引っ込み思案は引っ込み思案なりに、
人に誠実な関心を寄せるようにすると、
いつの間にか、
世界は動き出すような気がします。