「積極的、を捨てる」カテゴリーアーカイブ

ちょっと内気な営業マンの自捨力-「積極的、を捨てる(その2)「ねば、を捨てる」」

こんにちは、くらです。

「自捨力」とは、

「自分の捉われに気づき、
 それを否定することなく受け止め、
 その上で、
 自分の可能性を、
 たとえ根拠がなくても信じる力」

のことです。

営業マンに限らず、
仕事をする上で、
いつまでにあれをやらねば、
あの顧客にこれを説明せねば、
など、
「・・・ねば」
ということは多々あると思います。

また、
仕事だけではなく、
普通に生活する上でも、
我々は、
こう生きねばならない、
こういう態度を取らねばならない、
こういう風にせねばならない、
などと、
いつの間にか、
様々な「・・・ねばならない」を、
たくさん身に着けて生きています。

もちろん、
これは生きるため、
仕事をするために、
必要なことがほとんどだと思います。

社会的に生きるためには、
社会のルールに従うことは、
当然の義務です。

ただし、
当然だと思って、
実は、
自分で勝手に義務付けしたり、
必要だと思い込んでいるていることも、
結構多いのではないでしょうか。

営業マンで例えると、
営業マンは積極的にがんがん顧客を訪問しなければならない、
営業マンは社交的でなければならない、
営業マンは会話上手でなければならない、
などなど。

もちろん、
これらのことは、
できればそれに越したことはないかもしれませんが、
反対に、
これらの能力があれば営業がうまくいく、
とは私には思えないのです。

その理由は、
これらの行動の全てに、
「・・・ねばならない」があるからです。

確かに新人の頃は、
営業の仕事とはどんなものか、
慣れる意味では、
できるだけ多くの顧客に会い、
できるだけたくさん話し、
相手に自分を覚えてもらう、
ということがある程度は必要かもしれません。

でも、
それはごく最初の頃の話。

ある程度訪問回数が増えてくれば、
なんとか顔は覚えてもらえます。

問題は、
相手に顔を覚えてもらってから。

顔と名前が一致するくらい訪問を開始しても、
積極性だけで、
まだ最初と同じ行動を繰り返していると、
相手も、
こちらが何のために来ているのか、
嫌になってきます。

「用もないのにそんなに来るな」
「またその話か」
「現状で問題ないからもういいよ」

こんな気持ちが相手に芽生えてきます。

こんな時期に必要なのは、
「・・・ねばならない」という気持ちを捨て、
「なんのために」自分はこんな行動をとっているのか、
それをはっきりさせることが必要です。

積極的、を捨てる(その2)
・・・・・「・・・ねば」を捨てる

ちょっと内気な営業マンの自捨力-「積極的、を捨てる(その1)「自分の好きな世界を持つ」」

こんにちは、くらです。

今の時代、
この激動の時代を生きていくには、
自分をはっきりとらえ、
考えや感じたことをしっかりと伝え、
より積極的にならないと、
この社会では生きていけないと、
小学校の頃から言われ続けているような気がします。

つまり、
生まれた頃から、
ずっと激動だった、
ということです(笑)。

ということは、
そんな激動の時代でも、
私のような内気な人間が、
なんとか生きていけるのだ、
ということなのです。

積極的になれ、
といわれ続け、
こんな自分でも、
割と色々なことをしてきたと思います。

小学校、中学校、高校と、
必ず1回はクラスの議長や委員長をやりました。

だいたい大人しくて、
断れない人がなるのではないでしょうか。

人前に立つと、
足が震え、
言葉がなかなか出てきません。

いつも、
副議長、副委員長の女の子が、
議長の私を尻目に、
どうどうと司会進行をしていたのを見て、
自分はなんであんなふうにどうどうと話せないのだろうか、
と、情けない思いをしていたのをよく覚えています。

ただ、
今思い返してみると、
しゃべれない自分を、
周りの人が助けてくれた、
情けない自分だからこそ、
なんとかしてくれる人が現れる、
そんなことを感じます。

こんな自分でも、
積極性に欠けていても、
今までなんとかやってこれたのは、
周りの人が助けてくれたからだと、
今更ながらに感謝してます。

では、
どうして周りが助けてくれたか。

周りの人はきっと、
私を助けようなどとは、
考えてはいなかったと思います。

しかたがないから、
代わりにやってやろう、
ぐらいに思っていたのではないでしょうか。

これが正しいとすると、
私のなにが、
周りの人に、
代わりにやってやろう、
という気にさせたのだろうか、
と考えてみました。

私は内気で、
人前に立つのは死ぬほどいやでしたが、
それでも、
少しの仲良しの友達が、
小中高と、
それぞれの時代にできたのです。

どんなことで友達になったかというと、
ほとんど全て、
自分の趣味と一致する友達だったのでは、
と思います。

釣りの友達、
ギターの友達、
サッカーの友達、
音楽好きの友達、
異性好き(笑)の友達など、
少しずつではありましたが、
話が合う人間がいました。

小さいながらも、
そして、
そんなにレベルが高くなくても、
自分の好きな世界を持っていると、
きっと助けてくれる人が、
周りに現れる気がします。

好きな世界を持っていると、
不得意なことでも、
それなりに、
一所懸命に取り組む姿勢を、
周りの人が見てくれていて、
しかたがないから、
私がやってやろうか、
という人が出てくるような気がします。

積極的、を捨てる(その1)
・・・・・「自分の好きな世界を持つ」