こんにちは、くらです。
「自捨力」とは、
「自分の捉われに気づき、
それを否定することなく受け止め、
その上で、
自分の可能性を、
たとえ根拠がなくても信じる力」
のことです。
前回、
自分を信じるためには、
根拠のない自信を持つこと、
というお話をしました。
「私はすごい!」
「私はイケてる!」
「私はできる!」
などなど、
簡単に言ってしまうと、
たとえ根拠がなくても、
人に承認されなくても、
自分で自分を認めること、
からまず始めよう、
ということなのです。
根拠がないのに自信なんて持てない。
そんなの傲慢で人から非難される。
思い上がりもはなはだしい。
内気な人はこんな風に思うのではないでしょうか。
ただし、
傲慢、というのは、
人を見下す、思い上がり、
という意味も含まれていますので、
それは確かに周りの人から非難されるかも知れません。
人を見下す、
思い上がり、
というのは、
内気な人間が一番嫌いな言葉として、
承認を得られるかも知れません。
ここでいう、
「私はすごい!」
という言葉は、
人に自慢することでもなく、
人を見下すことでもなく、
人と比較することでもありません。
あくまで、
自分自身にかける言葉なのです。
ではなぜ、
「私はすごい!」、
つまり、
あなたはすごいのか。
まず、
今、生きている、
ここまで生きてきた、
ですよね。
一人ひとり、
様々な経験をしてきています。
いいことも、
悪いことも、
楽しいことも、
嫌なことも、
きっとたくさんあったと思います。
それでも、
あなたはここまで生きてきた。
これだけでも、
あなたはすごいのです。
生きているのがすごい、
とは思えない方に、
一つ質問です。
あなたは、
自分の手で、
生命を作り出すことができますか。
鋼の錬金術師、
という漫画があります。
私の大好きな漫画なのですが、
主人公の兄・エドワードと弟・アルフォンスのエルリック兄弟は、
亡くなった母親を蘇らせようとして、
錬金術を自ら研究し、
人体練成を実行しますが、
これは禁忌であり、
エドワードは身体の一部を、
アルフォンスは身体ごと全部を失います。
そして、
彼らは失ったものを取り返すため、
創造を絶するような体験をしていきます。
この漫画で明らかに思い知らされたこと、
というよりも、
納得させられたことは、
人は、
自分の手では、
決して生命を作り出すことはできない、
ということ、でした。
女性は子を産みます。
生物はメスが子孫を残します。
もちろん、
オスがいないとかないませんが。
(雌雄同体、という例外もありますが)
確かに生物は、
生命を作り出せたから、
この世界に生物が継続して生存しています。
でも、
ほとんどの場合、
メスもオスがいないと、
それがかないません。
卵に精子が受精しないと、
今の生物社会は存続できません。
では、
卵そのものを、
自分の手で作り出せるのか、
精子を作り出せるのか、
ということまでは、
まだ、
人間はできません。
女性は、
生まれたときから、
すでに、
自らの体内に、
卵を持って生まれてきます。
精子は、
男性が思春期を迎える頃、
体内で(精巣で)作られるようになります。
女性も男性も、
体内で自然に生命の源が作られるのであり、
自らの意思では、
生命の源を作ることはできません。
我々は皆、
人間の意志を超えた何かから作られたのであり、
一人ひとりが、
別々の個性を持った存在で、
同等のものは何一つないのだと分かります。
これを考えるだけでも、
十分に、
自分はすごい!
と思いませんか。
まず信じること!
「自分はすごい!」と。